ます。コンデンサー1個を交換してみたところ、今まで聴こえなかった音が聞こえたときの驚き は、筆舌にかなわぬものがあります。確かに、抵抗やコンデンサーなどの受動部品を交換した 際にも、音色の変化を感じることは出来ますが、変化の量は比較的に小さく、複数の部品の組 み合わせとバランスで手を尽くす事になります。いっぽうで、半導体や真空管などの能動部品 は容易にしかも非常に大きく変化をさせることが出来ます。極端に言えば、いくら高価なコンデ ンサーや抵抗を使っても真空管の選択を誤れば決して好みの音にはたどり着くことが出来な いのです。 真空管の規格などを記載したページは多数見られるものの、どの様な音になるのかは、実 際に耳で聴いてみないと分かりません。そのため、真空管はかなりの数を収集いたしました。 いまだに使い道の無い球もあるのですが、折角なので少しづつホームページで紹介をしていこ うと考えるようになりました。真空管の細かい知識があるわけでもなく、ただ写真を並べても面 白くないので、まずは私のパワーアンプに取り付けて試聴と測定をおこないながら、ご紹介をさ せていただこうと思います。 記事の内容は、私の自作アンプでの試聴記及び測定記事であり、皆さまの環境にて同様の 結果が得られるとは限りませんのでご承知おきください。また、感想に関してはあくまでも私の 主観と好みによるところの物であり、他の人や他のシステムに取り付けて試聴するといった客 観性は全くございませんので、あくまでもご参考程度になれば良いのかなと思います。 私のパワーアンプは6L6族の真空管を利用しております。初めて、真空管アンプを製作した 際(TU-879Sの製作)に、先ずはパワー管種から選んだ記憶が鮮明にあります。比較的に安 価で球数が豊富なのに加えて、実績のあるアンプでの採用実績があることが決め手になりまし た。その後に収集する過程において、あまりの種類の多さに驚いたのも付け加える必要があり ます。 今回、ご紹介をする6L6族の真空管です。
RCA 6L6GC
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