TU-879Sの製作

ELEKIT『TU-879S』の作成と動作確認

 オーディオに興味を持ったのは、義父の真空管アンプの話を聞いていてでした。そんな時に
目にしたのが、EK JAPANの『お父さんのための工作キット』でした。手ごろな値段で十分な性
能を持っており、一台目には非常にお勧めなキットです。

 早速、義父の助言を聞きながら購入して製作開始です。半田ごてを握るのは何年振りでしょ
うか?だんだんと、小中学生の頃に覚えたオームの法則などがよみがえってきます。そういえ
ば、当時は型番で部品の判別ができたっけ。抵抗のカラーコードが読めたっけ。コンデンサー
の容量が読めたっけ。残念ながら、製作当時の写真は残っておりませんが、真空管アンプ製
作の初めての機会でもあったので慎重になりすぎて、まる1日を要しました。

http://www.elekit.co.jp/catalog/tubeamp.html

 完成して、音だしをしてみると左右のバランスが揃っていません。テスター片手に不具合箇所
の確認を開始します。各部の電圧はほぼ正常な範囲内に収まっており特に問題がなさそうで
す。部品の初期不良を疑い、各部の抵抗値とコンデンサー容量をチェックします。
ん!?
R7・R8(負帰還抵抗)の実測値が異なります。部品の初期不良か!!
慎重に辿ってみると、NFBケーブルのスピーカ側が切断して外れていました。(今の時代に、
抵抗器の初期不良を疑った自分が、少し恥ずかしくもなります。)右チャンネルのみ無帰還で
再生されていた為、バランスが崩れていたものと判明しました。いま思えば、モノラルでしたが
無帰還の音も良かったような・・・

 他に、特に問題も無く無事動作しました。半導体アンプとイコライザーで高・低音が妙に強調
された音に慣れ親しんだ私にとっては、耳を疑うばかりに豊かな音色に驚いてしまいました。値
段の割りによくできたキットだと思います。特に、中域の表現力は十分実用レベルだと思いま
す。

 義父のスピーカー(海外の何とかって言うメーカーらしいですが、覚えていません。)に接続し
て試聴してみるとその差は歴然としていました。高価な装置達に比べるのはかわいそうなので
すが、もう少し低音の表現力が欲しいです。出力トランスが小型なので、仕方は無いのです
が。

 このキットは無改造で真空管を差し替えることができる事をうたっています。キット購入時に
一緒に買った中国製のEL34に換装してみました。
残念ながら、歪が出てしまって聞くに堪えない結果でした。

 Webから仕入れた情報を元に試行錯誤をしてみる事にしました。こうしてこの先、深みにはま
って行くのは多くは語りません・・・



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