ケミコンテスターの製作

古いラジオやテレビやオーディオ機器をレストアして使うにあたり、どうしても必要になってきた
ものがありました。それが、ケミコンテスターです。コンデンサーが使えるかどうか不安をかか
えたまま通電するのも勇気がいりますし、やたらと交換してもオリジナル性が失われてしまいま
す。個人の趣味の域で、高い計測機器を購入するのも考え物なので、自作を決意しました。

ケミコンテスターを製作しました。ラジオ工房の内尾様とラジオ・シャックのMIZUOCHI様の回路
図を元にあまりお金がかからないように!?多少手を加えながら製作を行いました。
回路構成を決定しました。倍波整流と抵抗の組み合わせでこんな事ができるんですね。設計し
た内尾様には、足を向けて寝れません。コンデンサーの放電用の抵抗は、それぞれ手持ちの
部品から出した都合で適当な値になっています。ちゃんと動いているので平気だなんだと思い
ます。
初めは古いテスターからメーターを拝借しようと考えていたのですが、ここでも貧乏性が出まし
て、テストピンジャックで済ませました。ココにテスターを接続して計測します。ただ単にシャント
抵抗の計算が面倒だったという話もありますが。幸い、私の持っているデジタルテスターが
AutoRangeだったので何の不足も無く使えています。


CTESTER.pdf クリックするとダウンロードできます。

なお回路図は、『水魚堂』さんが開発し,配布してくださっているフリーウェア『回路図エディタ 
BSch3V』で作成しました。

いよいよ製作です。
使用した部品
日本ケミコンSMG電解コンデンサ 22μF/250V 90円 海神無線
KOA酸化金属皮膜抵抗 6.8K/2W 31円 マルツ
KOA酸化金属皮膜抵抗 1K/3W 42円 マルツ
KOA酸化金属皮膜抵抗 33K/1W 21円 マルツ
KOA酸化金属皮膜抵抗 10K/1W 21円 マルツ
KOA金属皮膜抵抗 1M/0.5W
手持ち
ネオンランプ 110V赤 110円 千石電商
5接点2回路ロータリーSW DC30V 180円 千石電商
2接点2回路SW AC120V 170円 千石電商
一般整流ダイオード 1N4002 150円 千石電商
ツマミ
330円 千石電商
ヒューズ 0.2A/125v 26円 マルツ
ヒューズボックス 30m/m 157円 マルツ
ラグ板 12P 231円 マルツ
チップジャック 赤/黒 63円 マルツ
ケース
マルツ
電源トランス Z-5VA 746円 東栄変成器

部品の配置を決めました。


Visio-ctester.pdf クリックするとダウンロードできます。

ケースの加工から始めます。これくらいの物量なので、何も考えずにおおよそのめぼしをつけ
て穴あけを行いました。



ラグ板に部品を配置してハンダ付けを行います。



続いて、リード線をハンダ付けします。



構造部品を全てケースにねじ止めします。



2次側の回路を全て結線します。



1次側の結線も済ませました。



う〜ん。あまり考えずにケースを購入してしまった為にかなり手狭な印象ですね。配線部材をア
ンプ製作時の端切れの銀メッキOFCヨリ線を使ったのですが、このケーブルが硬いんです・・・
取り回しに非常に苦労しました。アンプでは、硬いケーブルのほうがきっちりした音が出るとの
先輩の意見で愛用をしているケーブルです。オヤイデで購入しました。

ケースをねじ止めして、こんな感じに完成しました。


早速通電し動作試験を行いました。無負荷の状態で、上から330V・165V・60V・30Vの電圧が
でました。コンデンサーを接続し、動作試験をしている様子です。



全く問題なく動作します。ずっと欲しかった物がまた一つ手に入りました。あとは、テストオシレ
ータ・オシロスコープ・LCRメータあたりがさしあたって欲しいです。測定器は揃え始めるときり
がないですね。

おわり

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