コロンビアの真空管ラジオのModel1202のレストアを実施しました。オークションで手に入れた もので、MT管5球スーパーラジオです。普段使いができる事を目標にレストアの実施をしまし た。 聴けますとの事だったので、電源を入れてみました。 ※メンテナンス無しで古い機器の電源を入れるのは自殺行為です。まねしないでください。 NHKを選局してみました。初めは、何とか聞けるレベルでしたが、そのうち雑音が多くなり聴け たものでなくなりました。『やはりなぁ・・・』と思いつつ、ドライバーを取り出し、早速開けて見るこ とにしました。 まず目に付くのは、ホコリの山と錆びです。掃除からはじめる事にしました。 真空管を抜いて綺麗にホコリをふき取ります。使われている真空管はMT管5本とマジックアイ です。
汚れのひどい部分はジャブジャブと水洗いをしてしまいました。半日以上陰干しして、いよいよ 回路図に目を通します。その間に、TV-7で真空管の試験を実施します。12BA6と12AV6はゲッ ターの状態が悪く心配しましたが、何とか全て使用できそうです。この時代のラジオには、ほぼ 全てに回路図が貼り付けてあります。 回路図と実際の配線を見ながら、作業の段取りを考えます。しかし、ラジオの回路はアンプと は随分と様子が違いに戸惑いながら考えます。勉強不足は後で補うとして・・・ 使用した部品
AC周りの確認を行います。50μF+50μF+30μFの3Pのブロックコンデンサーが平滑に使 われています。静電容量を計測すると、70+70+50ありました。 ??? 容量抜けであれば分かるのですが、増えてる??本来であれば漏れ電流を測りたいところで すが、ケミコンテスターを持っていないので、疑わしきはNGとすることにします。ケミコンテスタ ーが欲しい! ラグ基板を立てて、ブロックコンデンサーを回路から切り離した上で、47μF+47μF+33μF のアルミ電解コンデンサーをラグに組みました。 イヤホン端子に続くパスコンもついでに交換しました。くどいようですが、ケミコンテスターを持 ってないので疑わしきはNGです。 この機種に使われているチューブラコンは、劣化している事が多いとの情報がありましたの で、フィルムかディップマイカに変更しました。結局、残ったのはフィルムコンデンサー2個のみ になりました。今回はオリジナルにはこだわらずにバンバン交換をしてしました。レストアの練 習用に用意したラジオですので、仕方ないと自分に言い聞かせました。 全て元通りにくみ上げて、おそるおそる電源を入れるました。AFNにチューニングすると驚きま した!すばらしい感度で鳴り出しました。先ほどまでの同じラジオとは思えません。その後1時 間程度試聴しましたが、全く問題ありませんでした。実家にあるラジカセに比べても格段にいい 音声です。結果オーライで満足な出来栄えでした。 課題 2連バリコンの共振防止用のホッとボンドが溶けてベタベタになってしまっていました。ホッとボ ンドの持ち合わせがないのでそのままにしてありますが、できればきちんと固定をしたいところ です。 終わり
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